椎尾長炭道1/椎尾八幡


椎尾八幡神社から大桑池まで

椎尾長炭道は,椎尾(しいお)八幡神社から長炭(ながすみ)橋までの山里道である。車が一台通れるほどの道幅があり,すべてアスファルト舗装がなされている。生活道路と林道を兼ねたような道である。今日はすこし寒いが,晴れて気持ちのいい日であるので,ゆっくり椎尾長炭道を歩いてみることにした。

妻に自動車で椎尾八幡神社まで送ってもらう。

まずは,椎尾八幡神社にお参りする。神社の周りに森が茂り,落ち着いた雰囲気の神社である。苔むした狛犬が優しく神社を守っている。小さな神社であるが,地域の人々が大切に守っているのを感ずる。

椎尾八幡神社から山里道を進む。道を進むと,すぐに,小さな池が右手に見える。また,田畑が右手に続いている。道の左側は山である。
民家がところどころにある。どの民家も小ぶりの家であるが,家の周りや道の端がきれいに草取りしている。例外なく,きれいである。これはこの地域の優れた習慣かもしれない。途中,浦田という集落の集会所があった。質素で,落ち着いた雰囲気の集会所である。

もう少し進むと,道の両側は林になった。道の端の落ち葉の中で,小さな石の祠があった。中には,表面が判別できない長方形の石が鎮座している。その石には地蔵様が彫られているのであろうか。判らぬまま,その祠に手を合わせる。
林の中をずっと進んでいくと,急に明るくなって,視界が開けた。大きな池に出たのである。道標には,大桑池(おぐわいけ)とある。

10:00 椎尾八幡神社 → 10:30 大桑池

(2018年11月30日 金曜日 晴れ)


椎尾八幡神社前にはつぎのような案内板がある。

四国のみち(四国自然歩道)
修験道と峠のみちコース  11.8 km
山びこのみちコース    10.9 km
長柄ダムと桜のみちコース  7.5 km

ここは,椎尾八幡神社です。その名のとおり境内には,シイの木が多く,こんもりとした森を形づくっています。境内のすぐ近くには,小川が流れ,夏ともなると,木陰でせせらぎの音をききながら休けいする人の姿が見られます。ここ,椎尾八幡神社には,四国のみちが通っています。

四国のみちは,四国を歩いて一周する自然歩道です。椎尾八幡神社を中心とする四国のみち3コースをご紹介します。3コースとも一般向けのコースです。
道の分岐点には,指導標が立っています。時間に余裕をもって歩きましょう。車でおいでの方も,次の機会に是非一度,歩いてみませんか。

■ 修験道と峠のみち(椎尾八幡神社-長炭橋 11.8 km)

椎尾八幡神社から長谷を通り,金剛寺を経て,満濃町の土器川にかかる長炭橋に至る 11.8 km のコース。
金剛寺をとりまく一帯は,金剛院と呼ばれ,その昔,修験道とゆかりのあったところだそうです。途中の長谷までは,4.3 km,ゆっくり歩いて約1時間半。金剛寺までは 9.0 km,約3時間。終点の長炭橋までは 11.8 km,約4時間の道のりです。

■ 山びこのみち(椎尾八幡神社-滝宮天満宮 10.9 km)

長谷を経て,学問の神様として知られる綾南町の滝宮天満宮に至る延長 10.9 km のコース。
椎尾八幡神社から大桑池の間は,展望が良く,楽しいハイキングになるでしょう。山里の自然を十分に味わって下さい。滝宮天満宮までは,ゆっくり歩いて約3時間半の道のりです。

■ 長柄ダムと桜の道(椎尾八幡神社-枌所バス停 7.5 km)

桜の名所としても知られる長柄ダムを経て,枌所(そぎしょ)バス停に至る 7.5 km のコース。
長柄ダムは水鳥の生息地となっていて,カワガラスやオシドリなどの水鳥を見ることができます。長柄ダムまでは 5.3 km,ゆっくり歩いて約2時間。終点の枌所バス停までは 7.5 km,約3時間の道のりです。

昭和62年度 環境庁 香川県