赤トンボと青トンボ

朝から休耕田の代かきをした。

今年は休耕田の1枚を水張状態で管理しようと思っている。その田は,となりの田からの漏れ水が土の畔を通して流入し,乾いた状態でトラクターをかけることができないためである。

先週,田に水をひき,長男が最初の代かきをしてくれた。

そのときの代かきは草がだいぶ生えた状態でしたため,草をすべて土の中に埋めることができなかった。

今日の代かきは,しぶとく残っている草を土の中に埋めるためにするのである。

水は十分ではないが,まだ残っており,なんとか代かきできる状態である。

トラクターを使っていると,赤トンボ(アキアカネ)が一匹,トラクターの周りを飛んできた。餌を取りに来たのか,それとも田んぼの水たまりに子を産もうとしていたのか。

赤トンボを眺めながら,田を耕していると,つぎに青トンボ(シオカラトンボ)がやはり一匹やってきた。

まだ,トンボは群れをつくるところまではいっていない。これから,子を育てていくのであろう。

空は晴天で,雲ひとつない。暑い夏の朝である。

(2019年7月31日 水曜日 晴れ)

ツバメの巣立ち

10時ごろ,休耕田の草刈りをしようと思い,草刈り機を首肩に掛けて道を歩いていると,電線にツバメが2,30羽とまっていた。ツバメの群れはめずらしいと,しばし眺めていた。

やや小ぶりのツバメが多いことに気づいた。そうか,ツバメが巣立ちしたのだなあ,と思った。

少し前までは,親鳥が餌を取ろうと,水田の水面をせわしく飛んでいたことを思い出した。やっと子が一人前になったのである。

かつては,我家にもツバメが巣をつくっていた。それが,玄関を始めとする戸がきっちり閉められ,ひさしの長い納屋もなくなったため,巣をつくる場所がなく,しばし,我家からはツバメのヒナの鳴く声はしなくなった。

そのため,ツバメの巣立ちの時期も分からず,いつのまにか,ツバメから関心が遠ざかっていた。

あらためて,電柱にとまって,休むツバメの群れを見ると,なつかしい気持ちになった。

子のツバメが大きく成長し,南に渡る日を静かに見守っていたい。

(2019年7月26日 金曜日 晴れ)

梅雨明け

長い梅雨の時期が過ぎて,やっと梅雨が明けた。

今年は梅雨入りの時期も遅く,梅雨入りする前は,梅雨が本当に来るのかなあと思っていたものだった。

梅雨が明け,朝,セミがいっせいに鳴きだした。蜘蛛も巣を張り巡らしているようで,蜘蛛の巣にかかったセミが2匹,無様な羽音をたてている。ほうきで,巣にかかったセミをのけてやる。セミは下に落ちたが,さて,命拾いできたものかどうか。

まだ,湿気は高く,ムシムシするが,気温はぐんぐん上がっていく。

昨日は,病院で大腸カメラによる検査を受けた。特に異常がないとのこと。少し安心する。

久し振りに塩分普通目のカレーライスを食べ,満足する。

(2019年7月25日 木曜日 曇り)

草刈り

昨日は雨が降ったり,止んだりの落ち着かない一日だった。

久し振りに草刈り機で,果樹の下草を刈ろうと計画していたが,なかなか雨が止む気配がない。

2時すぎにやっと雨が上がり,草刈りの準備をする。

ここずっと家のなかでブラブラしているばかりなので,体を動かすのは本当に久し振りである。草刈り機に燃料を補給し,エンジンをかける。なかなか,エンジンがかからなかったが,10回ほどエンジン始動用のロープを引き,やっと始動した。

最初,ビワの木の下,次に柿の木の下の草を刈る。やぶ蚊が首筋を目掛けて飛んで来,それが気になって,なかなか草刈りが進まなかったが,しばらくすると,やぶ蚊の存在もあまり気にならなくなった。草を刈り進めて,やぶ蚊の休む場所がなくなったせいかもしれない。

草は背高く伸びているが,長雨のせいか,ひょろひょろしており,刈りやすい。

ビワと柿の木の下の草刈りを終え,次にはっさくの木の下の草を刈る。はっさくの木の枝が大きく伸びているため,木の下にうまくもぐり込めず,刈りにくい。

1時間ほどでほぼすべての草刈りを終える。意外と疲れが少ない。

家に戻り,汚れた衣服を洗濯機に放り込んで,シャワーを浴びる。心地よい疲れである。

(2019年7月23日 火曜日 曇り)

毎日のこと

毎日,何かすることがあるのは,大変な喜びである。

大したことでなくても,することがあるのは嬉しい。

最近は,1時間ほど,パソコンに向かっていても,目がしょぼついて来て,すぐに布団で寝そべることが多い。そのような,何もしない日でも,目が覚めて,さあ,昼ごはんの時刻だと思うと嬉しい。

こういう気持ちは入院中はあまりなかった。

家にいると,ほとんど何もしないし,なにか特別なことができる訳でないが,ご飯を食べたり,本を読んだり,パソコンをいじったりすることができるだけでも嬉しさがこみ上げてくる。

周りに,孫の声やその母親たちの話し声が聞こえることが,気持ちを安らかにしているのかもしれない。

今日,胃カメラ検査をしてきた。する前は,大変怖気(おじけ)づいていたのであるが,思っていたより,短時間で終わったこと,苦しさもさほどでなかったこともあって,今日は大仕事を終えたと安堵している。

ほんとうは,大仕事でもなんでもないことであるが,今日,一日,することがあって,それをやり終えたという満足感がある。

これからもこういう気持ちでいられるとうれしい。

(2019年7月19日 金曜日 雨)

ういろう


先週,長男が出張のお土産に阿波ういろうを買ってきてくれた。

ういろうとは,米粉を蒸して,甘く味付けした菓子である。

今は実家の近くに住んでいる長女が,長野県で暮らしているとき,帰省時のお土産の定番は,伊勢の赤福であった。あるとき,私が,ういろうが食べたいといったため,お土産にういろうを買ってくることになった。

私がういろうをおいしそうに食するものだから,父親はういろうが大好きだというのが定説になってしまった。

ちなみに,他の家族はういろうに手をださない。

ういろうはようかんと違って,プリプリ感がまったくないし,ネチャネチャしているので,食後感もあまりよろしくない。それで,家族はういろうに手を出さないのである。

わたしはういろうのそのネチャネチャ感が大好きなのである。

特に名古屋のういろうは甘さ控えめで,おいしい。

ういろうは名古屋や小田原が有名であるが,四国にもういろうの産地がある。徳島県や愛媛県である。

愛媛県のういろうは「志ぐれ」といって,これもおいしい。長女の連れ合いがやはり,出張のお土産に買ってきてくれたことがあった。

(2019年7月10日 水曜日 曇り)

玄関先の花


玄関先に,妻が丹念に世話をしているミニ花壇がある。

3,4年前に,長男か,長女の結婚式でいただいた鉢植えの花が,玄関先の花の最初であったようにおもう。

妻は,花が枯れたり,花が咲かなくなると,別の品種の苗を買ってきて,植え加え,いつも花が咲いている状態を保っている。

妻にとっては,玄関先の小さな鉢植えがぴったり性にあっているのかもしれない。

次男がそうゆうことを知ってか,知らずか,今年の母の日にアジサイの鉢植えを送ってきた。母の日のプレゼントとしては,初めてのことである。

アジサイは青色の可憐な花びらから,いまはやや緑がかった色に変わってしまっているが,玄関先の花の一員として,りっぱな務めをはたしている。

私の体調は,昨日,今日とよくない。

生きている度合いが80%くらいの状態である。ずっと寝ており,ときおり起きてパソコンをいじるが,10分とたたずにフトンに行く。

夕方,すこし涼しくなってきた。カエルの声がときおり,聞こえる。夕立でもくるのかしらと思いつつ,期待する。

(2019年7月8日 月曜日 曇り)

初ゼミ


涼しい風が朝から,部屋の中に吹き込んでくる。

昨日の将棋,藤井聡太七段対久保利明九段の熱戦の余韻を確かめるべく,パソコンでユーチューブを見ていると,突然,庭からミーンミーンの声が一斉にする。

今年,初めてのセミの声である。今まで雨で,地面に潜っていても苦しい環境にあっただろうに,ここ3日続きの晴れ模様で,土から地上に出てきたのである。

風は涼しいが,昼過ぎになると,日差しは強くなった。と同時に,セミの声もやんだ。

妻が,ミカンの木に羽化しているセミがとまっていると話している。

どれどれと思い,ミカンの木の下に行くと,大きなセミがえだにつかまって,じっとしている。飛び立つけはいはない。まだ,羽が十分に伸びていないのであろうか。

いよいよ,夏である。

雨はまだ降るであろうが,日差しはますます強くなり,外に出るのが億劫になる。

(2019年7月6日 土曜日 曇り時々晴れ)

ジャンボタニシ


雨模様が遠のき,久し振りの晴れである。雲はまだ,空を多く占めているため,晴天とはいかないが,野外活動をするには丁度良い。

昨日,病院に行き,あまり変わっていないとの診断であった。もともと,良くなる病気でないから,良しとしなければならない。マーカー値がわずかに上がってきていることが少し気になる。

夏間は長距離のウォーキングは差し控え,朝,夕の田んぼ仕事で過ごすことにしようと,妻と話し合った。

朝,田んぼを一回りすると,ジャンボタニシがだいぶ目立ってきた。まだ,稲の苗が小さいため,ジャンボタニシの格好の餌になっている。

長火バサミと大きめの缶詰缶を持って,ジャンボタニシ退治に向かう。

ジャンボタニシは正式名スクミリンゴガイといって,外来種の巻貝である。成長すると2,3cmの大きさになるが,いまはまだ,1cm以下のものがほとんどである。

精力的に動きまくる。苗に登り,苗の葉を水面まで倒して,葉を食ってしまう。被害が多い場合,一面の苗が全滅する。

駆除剤を撒くが,効果は限定的である。特に今年のような雨が続く天候の場合は,田に溜まった雨水を用水路に流すため,駆除剤も流れ出て,薬が効かない。

田を回り,ジャンボタニシを手作業で取り去るのみである。

あと一週間もすれば,苗も成長し,ジャンボタニシの被害を免れるであろう。それまで,運動を兼ねて,ジャンボタニシ取りにはげもう。

(2019年7月5日 金曜日 曇り時々晴れ)

ブログの製本


朝,早く玄関先で足音がした。妻が玄関の外に出て,郵便受けから配達物を持ってきた。「やっと,来たね」といって,私に配達物を渡す。

今日も来ないのかと思いつつ,待ち望んでいた配達物であった。ブログを製本にした,その本が印刷所から届いたのである。

インターネットで,1冊からでも安価に本にできるサイトを見つけた。そこで,今までのブログの内容を本にしてみようという気持ちが湧きおこり,ここ何日か,その作業に勤(いそ)しんでいた。

ワープロにブログの内容を取り込み,写真と地図を張り付ける。文章と写真,地図の配置がなかなか難しい。

四苦八苦しながら,やっと出来上がり,インターネット上で注文を出した。全143ページ,費用1193円の本である。

出来上がりの本をみると,活字の部分は大変良い。市販本とそん色ない。写真は若干,鮮明でないが,それはこの安さに免じて,許そう。

いずれにしろ,千円ちょっとで,自分の本ができたのである。

もちろん,本を作ったとて,読者がいる訳ではない。そこは自覚している。全て自己満足の賜物である。

暫くは,この本を眺めながら,ブログに勤しむことにしよう。

(2019年7月4日 木曜日 曇り時々晴れ)