箸蔵街道5/二軒茶屋


二軒茶屋から馬除(うまよけ)集落跡まで

二軒茶屋でおにぎり2個だけの昼食をとり,10分後に二軒茶屋を出発する。道を進むとすぐに右手に採石場につき立ち入り禁止の看板が目に付く。地図で確認すると,山肌が相当削り取られているような地形になっている。

さらに進むと,猪鼻峠に向かう「四国のみち」と箸蔵寺に向かう箸蔵街道の分岐点に到達する。分岐点を左に進む。

ここから先しばらくは,山の中腹をトラバースする道である。送電線の鉄塔が峯の上に見える。トラバース道は右手が山側,左手が谷側になる。
トラバースを終えると舗装林道に出る。舗装林道を数十メートル進むと,左から再び山道に入る。

すこし行くと馬除(うまよけ)集落跡に着く。

11:20 二軒茶屋 → 四国のみち分岐 → トラバース道 → 12:00 舗装林道分岐 → 馬除集落跡



二軒茶屋の案内板には以下の説明がある。

二軒茶屋

ここには,もともと二軒の宿があり,宿泊と茶の接待をしていたところから,「二軒茶屋」という名がついたといわれています。一説によると宿の名前は大国屋と福島屋であったそうですが,七,八十年前にはもうすでにこの二軒の旅館はなかったといいますから,それ以前のかなり昔のことだと思われます。
当地出身の服部(はっとり)国高さん(65才)の話によると,服部さんがものごころついた頃,左図のAのところには,くさぶきの大きな家があり,そこでは,旅人に茶の接待をし,宿泊もできたそうです。この家は昭和30年頃まであったようです。
昭和3年トンネルが完成し,鉄道が通じるまで,ここを通る人は多く,特に春と秋の「はしくら市(いち)」の時など,かなりのにぎわいをみせていたようです。

昭和61年3月 香川県