長柄湖1


椎尾八幡神社から枌所まで

朝方の雨が上がり,気温はやや低いが,晴れ晴れとした天気になってきた。妻に車で椎尾(しいお)八幡神社まで送ってもらい,長柄(ながら)湖を目指して歩き始めた。

歩き始めて直ぐに地元の人に出会い,道の様子を教えてもらった。お礼を言い,山道に進む。山はすべて竹林になっており,太い竹が細い道の両側を覆いかぶさっている。風が竹をうならせ,音を立てる。山道から県道17号に出るところは,地図上は道がないが,コンクリートの歩道ができていた。

県道17号,県道182号の側道を進み,長柄湖方面に行く道に辿り着くと,急に道が細くなり,山道になった。竹と雑木の林の中を進む。枯葉が道一面を覆っており,また,全体は下り坂になっているので快適なウォークとなった。

山道が終わり,舗装道路に出ると,一軒の民家が山の中にある。舗装道路をそのまま進むと,長柄湖に出た。

長柄湖周辺道路を進んでいくと,大きな機械音がする。あまり聞きなれない機械音なので何の音かと思っていたら,竹を切り出している夫婦に出会った。大きな音は竹の枝葉を粉砕する機械の音であった。

長柄湖は緑色の水を溜め,静かな雰囲気を醸し出している。

長柄ダムから下り,いなくもうどん店で肉うどんを食す。小を頼んだが,量は多かった。

椎尾八幡神社 8:50 → 竹林 → 県道17号 9:20 → 山道入口 9:50 → 長柄湖 10:15 → 長柄ダム 10:40 → 11:15 うどんいなくも 11:25 → 枌所 11:55

(2019年4月27日 日曜日 雨のち晴れ)


長柄湖2


枌所から道の駅香南楽湯まで

長柄湖から県道377号に出てきた。このあたりの地名を枌所(そぎしょ)という。枌(そ)ぐとは木を薄く削ぐことを表した言葉である。林業の盛んな土地であったのだろう。

枌所から鷹の巣山に進む。山道になった。このあたりは竹と雑木の林である。山道の中ほどに首切り地蔵がある。平家の侍が首を切られたまま,馬に乗っているということが何度もあったので,その弔いに地蔵を作ったという言い伝えがあるそうである。

竹が風で擦る音や,雑木の枝葉の音がそのような言い伝えを補強したのであろう。昼間は景色の良い山道であるが,少し暗くなると不気味になることは容易に想像できる。

つちほとけに行く道との別れを過ぎ,再び県道にでてきた。

ここから道の駅までは,何の趣もない県道の側道を進む。疲れがグッと増してきた。

枌所 11:55 → 同藪神社 12:25 → つちほとけ別れ 13:00 → 大谷池 13:30 → 道の駅香南楽湯 14:40

(2019年4月27日 日曜日 雨のち晴れ)


田の鳥

昨日は病院に行き,定期的な治療を行った。数値的には改善しており,このまま継続して治療を行いましょうということだった。完治する病ではないので,現状維持していることを良しとしなければならない。

ここ何日かは体力が戻り,調子よい。そこで本日は農作業を少し行った。

トラクターに乗って,田起こしした。田んぼでトラクターを使っていると多くの小鳥がやってくる。最初に来るのはハクセキレイである。小さな鳥で,かわいい。2羽か3羽でやってくる。


つぎに来るのが,黒くて少し大きいハッカチョウである。地上にいると真っ黒の鳥であまり美しいとは言えないが,羽を広げると白い縞模様が現れて,うっとりする。


ムクドリはハッカチョウと同じ大きさの鳥である。たくましい鳥である。


ヒバリは人懐っこい。近くまで寄ってきて,逃げない。しかし,ちょっと目を離すとどこにいるか分からなくなる。田の模様とそっくりの衣服を着ている。


(2019年4月26日 土曜日 曇りのち晴れ)

黒沢(くろぞう)湿原


妻といっしょに黒沢(くろぞう)湿原まで行く。

黒沢湿原は阿波池田の近くの四国山地にある小さな盆地である。周りの山から水が入り込み,沼地になっている。

黒沢湿原には駐車場,トイレ,遊歩道などの設備が整い,ちょっとした山気分を味わうには最適の場所である。

車で湿原の場所まで行けるし,ルートもいろいろあるが,どのルートとも山道の細い道路が続き,なかなか行き着くまでが厄介である。行きは私の運転で,井川町から山に入るルートを通った。県道140号を登るルートである。このルートはその先に井川スキー場があるためか,道路状態は比較的しっかりとしていたが,距離は長い。

湿原に着くと,先客が一組いるばかりで,閑散としている。

天気はいいし,風も適度で気持ち良い。木の板で作られた遊歩道をゆっくりと歩く。湿原の草花はまだ,若葉を出し始めた所で,枯草が湿原を覆っている。

周りの木々がやっと若葉を出して,花を咲かせている。

湿原の端は深い谷につながっており,そこに滝ができている。

戻りの遊歩道は,小さな川の流れに沿っており,水面に目を凝らすと小魚がゆっくり泳いでいる。山際の水たまりではドジョウを見ることができた。

小川の底は枯草が堆積しているせいか,すこし赤黒くなっている。

帰りは妻の運転で,ナビが指示する最短ルートを通って帰ることにした。県道269号を通るルートであるが,最初は269号でない林道を行く。この林道は,車のすれ違い場所がない細い道であり,苦労してゆっくり降りた。県道269号に出ると道はしっかりして来,すれ違い場所もある。269号へのこの近道林道は通らない方がよいであろう。

(2019年4月20日 土曜日 晴れ)

府中湖周辺


滝宮に車をおいて,府中ダムまで往復した。

行きは横山山塊の麓を通るルートを辿る。帰りは府中湖沿いにある遊歩道を行った。

午前中は寒くはないが,曇り空なので,ジャンパーを着て歩く。道の駅から山田池を目指す。横山山塊が真正面に見える。電波塔や送電線に見覚えがあり,横山山塊に登った時の印象が蘇る。

山田池の周辺には,にごり池などがある。池で釣りをしている若者に出会い,挨拶を交わす。

山田池までは緩い登り道であるが,それを過ぎると下り坂になる。山のふちなので,長ネギを植えている畑にはイノシシ除けの柵がしてある。のんびりとした山里風景である。

高速道路の下をくぐり,県道府中線の横の田んぼ道を進むと,車の音で,趣がすこし失せる。

府中ダムに着くと,12時をすこし過ぎた時間になったので,コンビニで買ったおにぎりを食す。

府中ダムの職員らしき人が二人,昼の休憩をとっているらしかったが,それ以外に人は見当たらない。天気が晴れて,暖かくなってきたので,ジャンパーはリュックに入れて,厚手のワイシャツ姿で府中ダムを後にする。やや,疲れが出たようで足が思うようには進まない。

見通しの良いと云われている地点に来るが,ちっとも見通しが良くない。トボトボと歩き進める。

府中湖大橋の手前の山道ではウグイスの声がしきりにし,やっと森にきた気分になる。ただ,顔の周りをうるさく飛ぶ虫も多くなる。

府中湖大橋からは遊歩道を通て,滝宮に向かう。途中,遊歩道が切れている個所があり,仕方なく県道の側道をしばらく利用する。車の往来がやかましく,興ざめする。ただ,県道の側道を歩いていていいこともあった。側道で日向ぼっこをしているご老人に声を掛けられ,しばし談笑したことである。今日のウォークはあまり人に会うことがなかったため,この談笑は嬉しかった。疲れが少し,吹っ飛ぶようであった。


滝宮道の駅駐車場 10:45 → 山田池 11:10 → 道のピーク 11:25 → 額の橋 12:00 → 府中ダム 12:35 → 府中湖大橋 13:50 → 滝宮道の駅駐車場 15:20

(2019年4月19日 金曜日 曇りのち晴れ)

横山山塊


竜王山,横山に登る。

竜王山(255m),横山(254m)は丸亀市飯山町,綾歌郡綾川町,坂出市府中町の境にある横山山塊の南部である。横山山塊の北部には大原などのいくつかのピークがある。

墓地駐車場に軽トラックを置き,登り始める。墓地周辺はまだ,桜が満開である。天気が良く,風も強くない。

竜王山への登り道はコンクリート舗装されていて,登りよい。カラスや小鳥の声がうるさくない程度に聞こえる。最初,周りは竹林であったが,すぐ雑木林に代わる。

登山道からときおり見える平地の眺めはすばらしい。遠く,大麻山までくっきり見える。

竜王山のすぐ手前に祠がある。竜王山は水の神を祀っているので,その祠であろう。手を合わせ,拝む。

竜王山から下って,電波塔のある鞍部まで来る。ここから道がわからず,しばらく下り登山道を進み,間違いに気づき,引き返す。電波塔の鞍部あたりをゆっくり調べると,西に進む山道があり,そちらに違いないと進む。赤の目印が木々にしてあるので,間違いないと思い進むと,途中で目印を失ってしまった。どうも猪道を進んでいる気がして,藪を尾根の方に登ると,尾根道に出くわし,安心する。

そこからは目印の付いたなだらかな尾根道を進み,横山まで行く。横山の頂上はなだらかなピークで,そこには古墳らしい石積みのあとがあった。

横山からは大原方面に赤の目印が続いていたが,横山で引き返す。竜王山の下山中,女性の登山者に出会い,挨拶を交わす。

墓地駐車場 12:10 → 竜王山 13:00 → 電波塔 13:20 → 横山 13:55 → 電波塔 14:10 → 竜王山 14:35 → 墓地駐車場 15:20

(2019年4月13日 土曜日 晴れ)

集め散ずる

新しい一万円札の顔が福沢諭吉から渋沢栄一になるとのニュースがあった。

天声人語によれば,渋沢栄一は「(お金を)よく集めよく散ぜよ」と云ったそうである。これは資本主義の良い面をよく表している。

対象がお金ではなく,人についてであるが,「(面識のない人が)集まり散ずるところ」が学校の本質であるというエッセイを読んだことがある。誰のエッセイかは不明であるが,なるほど学校の役割とはそういうものかと感心したものである。学校教育の内容が云々される今日このごろであるが,学校とは人の集い散ずる場をある一定期間提供するだけで,価値があるということである。

そのエッセイでは早稲田大学の校歌に

  集まり散じて 人は変われど
  仰ぐは同じき 理想の光

という文言があり,学校の役割の本質を表していると述べていた。

私が卒業した大学の学歌の3番にも「集まり散ずる」の文言があり,大好きな歌詞の部分である。

  友は 集り散(さん)ずれど
  蒼穹(そうきゅう)燃ゆる 北筑(ほくちく)に

  築く 文化の金字塔
  不滅の誓 頼母(たのも)しや

  いでや進まん 天(あま)翔(か)ける
  鳳龍(ほうりゅう)の旗 翳(かざ)しつゝ

  燦(かがや)かし 我等の歩み
  讃(たた)へよ あゝ光栄(はえ)ある母校

(2019年4月10日 水曜日 雨)

数独の技

ここ一週間ほど,数独に,はまっている。

又吉の新聞小説を読むために,毎日新聞をコンビニに買いにいっているのだが,その新聞に毎日,数独が載っていて,それを解いていると興に乗ってきたのである。レベルが初級と中級であったのがよかったのかもしれない。

一昨日の朝日新聞の土曜版を見ていると,レベル5の数独が載っていた。ぜひ,これにチャレンジしてみようと思い,四苦八苦したのだが,その日の内には解けず,全く歯が立たない。

これはクヤシイとの思いだけが心を充満し,モヤモヤ感いっぱいになったのだが,集中するとひとつの光明が見えた。たいへん嬉しかったので,その技を披露したい。数独の熟練者にとっては,たぶん大したこともない技であるが,自分の頑張りのご褒美として,ここに記す。

問題は以下のとおりである。

4と6は直ぐ分かるが,つぎが全くお手上げであった。

やっと見い出したのは,a升,b升のどちらかには7および8が入り,b升,c升のどちらかには4が入るということである。これにより,c升には4が入るということが分かる。

これが分かってからは最終解まで,ほぼ順当に到達することができた。メデタシメデタシである。

(2019年4月8日 月曜日 晴れ)