列車の車窓から


昨日,今日と1泊2日で妻の生まれ故郷新潟県十日町市に行ってきた。妻の叔父さんが体調不良なため,施設に入所しているのをお見舞いするためである。私の体調もよく,また我が家の愛猫の世話については長女にお願いできる目処がついた。それでこの際,行ってすぐ帰ってもよしと思い,行ったのである。

叔父さんの状態は思いのほかよく,妻を見るなりマスクをしているにも関わらず,「〇〇ちゃん(妻の名前),ようきてくれたねえ」と言ってくれた。言葉も鮮明で,顔の表情もにこやかであった。妻と叔父さんの間で取り留めもないことを長く話して,話の終わりが見えないくらいであった。来たかいがあったと思った。

十日町では親類のおおくの人とも会って,楽しいときを過ごしたが,その話についてはちょっと置いといて,今日は列車の中から見た車窓風景について話してみたい。

というのも,天気予報では昨日は関東地方に初雪がふりそうだといっていたのに反し,全くの晴天であったのだ。ぼんやりと新幹線の席から外を見ていると,青空が一面に広がっている。特に目的もなく山々を眺めると名古屋の手前,岐阜辺りで遠くの山並みのさらにその向こうに白い山塊がくっきりと見える。あの山はなんの山だろうと,妻といろいろ意見を言い合う。御嶽山が見えたのではないかと結論づける。

そうすると,その日は富士山もよく見えるのではないかと予想でき,事実みごとな富士山を拝むことができた。

高崎あたりでは遠く浅間山らしい丸い峰をみることもできた。ところが山を越え,越後に入ると天気はひどい曇りで山並みは全く見えなくなってしまった。

翌日,すなわち今日であるが,天候は全く逆になってしまった。越後では朝,霧が低く立ち込めていたが,その上は晴天である。ほくほく線の六日町あたりから見る越後の山は見事であった。八海山が白い雪の頂きをみせている。朝日に輝く田畑と雪山のバランスがすばらしい。

ところが上越トンネルを越えると今度は関東が曇り空で山はまったく見えない。静岡あたりでやっと晴れ上がり,富士山を拝むことはできたが,昨日の御嶽山はどこにあるのやら,なんにもわからない始末である。

(写真は八海山の遠望である)

(2019年12月9日 月曜日 晴れ)