面白山

40年ほど前,私は仙台で学生生活を送っていた。勉学,研究に励みつつ,九州にいたときに知った登山の面白さを仙台の地でも堪能していた。

面白山(おもしろやま,1264.3m)は宮城県と山形県の境にある山で,仙台からだとJR仙山線でそのふもとまで行くことができる。そのため休日を利用し,日帰りでよく登った。

下車駅は当時面白山駅と言っていたように思うが,現在は面白山高原駅という名前にかわっている。駅から山頂までは迷うことのない尾根道の登山道であった。そのため,ときには趣向を変え,道をずらして沢から登ったこともあった。そのときは途中で道がなくなり,やぶこぎのはめに陥ったが,上に登るにつけ木の丈が低くなり,足元は悪いが見通しの良い登山になった記憶がある。

面白山への登山はほとんどは単独行であったが,友人が仙台に遊びに来た折り,私と友人それとのちに私の妻となる女性と面白山に登ったことがあった。友人がそのころ写真に凝っていて,私とその女性との写真の撮ってくれた。アルバムに残されているその写真を見ると今もなつかしい。

妻とは仙台で知り合い,面白山への登山が最初の同行登山であった。その日の天気は良かったのであろう。遠くの山並みを見ながら3人でおしゃべりしたことを思い出す。

(2019年8月20日 火曜日 曇り時々雨)