ビワジャム


暑い夏の一日が続く。涼しいのは日の出後のほんの1時間くらいである。昨夜は孫たちとその親が集まって賑やかにしてくれた。今朝はその余韻にしたりつつ,静かに過ごしている。

はっさくのマーマレードの話を一昨日した。今日はビワジャムの話である。我が家には1本の大きなビワの木がある。この木は購入した苗木を植えたわけではなく,捨てたビワの種から自然に発芽したものが成長したのである。土地にあっていたのか,みるみる大きくなって,たくさんの実をつけた。熟れた実はあまい。ただ残念なのは実の容積の大部分を種が占めていることである。だから実が熟しても2,3個もぎ取って食べるくらいで,ほとんどを熟したまま腐らせていた。

はっさくのマーマレードの成功に気をよくして,私たち夫婦はいつも捨てているビワのジャム化に挑戦することになった。ビワは酸味がほとんどないのでマーマレードにはできない。ジャム化するにあたり,砂糖の分量をどのようにするかが問題になった。最初試作したときはビワの風味が出ていない甘すぎたしろものができあがった。それで砂糖の分量を減らし,レモン汁を加えるなどの試行錯誤を繰り返し,なんとかビワの風味のあるビワジャムが完成した。

1個のビワのうち,実の部分はほんの30%くらいなので,1ビンのビワジャムをつくるには大量のビワの実の皮むきをしなければならない。少ないときは気にならなかったが,多くの実の皮むきをするとアクで手が真っ黒になる。皮むきは主に妻がしてくれたが,ご苦労様としか言うしかない。

出来上がったビワジャムははっさくやダイダイのマーマレードとミックスし,パンに塗ったり,ヨーグルトとともに食した。最近朝食の献立がパン中心なのはビワジャムのせいかもしれない。

(2019年8月12日 月曜日 晴れ)