大麻山山麓


朝10時ごろ,妻が「今日は日差しがあったかいよ。外に出てみな」といってくれた。それで近くを散歩でもしようかと思っていたが,だんだんウォーキングに行きたいという気持ちが強くなった。それで急遽(きゅうきょ)計画を立て,ウォーキングに出かけた。

今日は神社仏閣には寄らないことにしようと思い,大麻山(おおさやま)の山麓をのんびり巡ることにした。結果として,ひとつ神社に寄ることにはなったのだが。

大麻山は細長い台形のかたちをした山である。今日のコースは大麻山の西の山麓をめぐるものである。山麓を結ぶ道路が1本走っていて,交通量も多くない。このコースならばのんびり行けるのでは思ったのである。

コースの開始点まで妻に車で送ってもらい,出発した。

道路は適度に坂の登りと下りがあり,変化に富んでいる。道路の両側には畑と竹林がある。畑ではキャベツや唐辛子の収穫をしている家族の横を通り過ぎると,あたたかな黙礼をしてくれる。こちらもこんにちはと挨拶を返す。

このあたりの竹林は手入れが行き届いていて,いままでに見てきたどの地域の竹林よりもすばらしい。地面に竹の残骸がなく,ひとつひとつの竹が広い間隔で生えている。このようになるには相当の手間が必要であったに違いない。

山里のよい雰囲気を味わえた。

しばらく進むと梅の宮1kmというちいさな看板が出ていた。進行方向とは異なり,山の方に矢印が向いている。どうしたものかとすこし思案したが,1kmならば往復しても大して時間もかかるまいと思い,ついついそちらに足を向けてしまった。

梅の宮は大麻山の中腹にある神社で,正式名は梅之神社という。ちいさな神社であるが,梅と産めを掛けて,安産の神社として知られているそうである。

梅之神社でひとり、おにぎりの昼食をいただく。小鳥の声が響き,気持ちの良い場所である。

梅之神社から別ルートで下り,元の道路に出る。それから麻坂(まさか)峠を目指して,ひたすら歩いた。

今日は疲れのすくないウォーキングであった。

(写真は大麻山の遠望である。道の横の畑では渋柿がたくさん実っていた)

(2020年1月6日 月曜日 晴れのち曇り)