高瀬町東部



今朝の新聞の香川県版に対照的な二組の夫婦の記事が載っていた。

一方の夫婦は県内在住の元教員の夫婦で,夫が数年前にALS(筋委縮性側索硬化症)を患っている。発病以前は夫婦で四国八十八か所を巡っていたが,途中でそれができなくなった。しかしもっと生きたいと願い,人工呼吸器をつける手術を受け,四国八十八か所巡りを果たしたという記事である。

もう一方は三重県から四国まで乗用車で来た夫婦が車もろとも海に飛び込み,自殺したという記事である。

妻にウォーキングの出発点まで車で送ってもらう道中,長年連れ添った夫婦でもいろいろな結末を迎える夫婦がいることを改めて語り合った。

今日のウォーキングは大水上(おおみなかみ)神社から開始して,お茶畑をのんびり巡ろうというものである。空は晴れ渡り,風はほとんど吹いていない。温かな日差しが気持ちよい。

大水上神社は水の神様を祀っている。神社の横を川が流れ,森がうっそうとしているので湿度が高い。狛犬や石碑はみな苔むしている。参道や境内には杉の小枝が積もるほど落ちている。神主さんが作業着で大きめの杉の小枝を集めていた。

本殿にお参りし,先に進む。

高瀬町の東部は丘陵地帯であり,どの道もちいさなアップダウンの繰り返しである。しばらく進むと茶畑が見えてきた。県内では比較的有名な茶の産地である。どの斜面にも茶の木が植えてある。

茶畑の上には高い位置にファンがしつらえてある。霜を予防するためのファンであるそうだ。

茶畑の間を普通の人の2倍くらいの時間をかけて,ゆっくり巡る。ほんとうにのんびりした気分になる。

茶畑を過ぎると,妻との待ち合わせ場所まで急ぐ。

(2020年1月11日 土曜日 晴れ)