筆ノ山一周


妻の食事管理が行き届いていたのか,今日は十二指腸あたりの調子が良い。天気も晴れ渡り,風もない。ウォーキングにはとっておきの日である。正月の初詣に行くかわりにウォーキングに出かけた。

12時少し前,善通寺市の大塚池まで軽トラックで行き,そこから筆ノ山,香色山(こうしきやま)を反時計回りに一周した。

大塚池は池の中央に大きな石の固まりがある。古墳の跡である。通常,石室の上には土が覆っているが,大塚池を作ったときに古墳の土を取って堤防にしたらしい。だから今では石室がむき出しで池の中央にある。

大塚池の駐車場から大坂峠の方に進む。大坂峠は筆ノ山と我拝師山(がはいしざん)への登山口になっている。大坂峠への登り道にはイノシシ出没注意の看板が立っている。小さな山なのにイノシシが多く生息しているのであろう。

これらの山々からはカラスの鳴き声がうるさいほど響き,小鳥のささやきを消し去っている。カラスにも丁度良いねぐらなのかもしれない。

大坂峠でしばし休んでいると,筆ノ山から下山し,引き続いて我拝師山に登る女性ハイカーに出合った。こんにちはと挨拶を交わす。

私は山には登らず,筆ノ山の山すそ沿いの道を進む。遠くに大麻山(おおさやま)が見える。ここから見る大麻山はとんがり帽子のかたちをしていて,いつも見る平べっちゃいかたちと異なる。

道を進むと,香色山のふもとの大師堂に辿り着く。小さな庵である。ここで持参してきた般若心経の経本を開き,般若心経を唱える。誰もいないのを幸いに,少し大きめの声で唱える。

香色山には山麓沿いにミニ八十八か所があり,丁度大師堂の横に68番の石像が立っていた。ここから,1番まで逆方向にミニ八十八か所を回っていく。

ひとつひとつの石像の前で南無阿弥陀仏を3回唱える。回っている間に散歩する市民の方々何名かに出合った。

善通寺の駐車場の前まで行くと,初詣の客で混雑している。なるべく人影を避け,静かな道を進む。途中,くたびれてしまって,何度も立ち止まって呼吸を整えてから進む。午後3時に駐車場に辿り着く。約3時間のウォーキングであった。

(写真は大師堂である)

(2020年1月2日 木曜日 晴れ)