雲辺寺


本日は朝から晴天である。気温はやや低いが散歩にはうってつけの日である。どこかに行きたいなあと考えていて,ふと雲辺寺の森が頭に浮かんだ。雲辺寺には何度か行ったことがあるが,森の散歩はしたことない。早速用意し,出かけることにした。

自分の体力を考えて,登らないコースを設定した。栗井ダムの駐車場に車を置き,そこから歩いてロープウェイの山麓駅まで行く。ロープウェイで雲辺寺の山頂まで行き,そこから遍路道を下って栗井ダムまで帰るコースである。

山麓駅まで行く道の途中に多目的保安林がある。散歩するコースをこしらえてあり,面白そうであるが,どうも利用する人がいないようで,道が草で覆われ荒れ果てている。

ロープウェイの山麓駅に着くと,平日の朝であるのに思っていたより多くの人がいた。半数はお遍路さんの衣装を着けている。

ロープウェイの後部座席に座り,眼下の景色を楽しむ。ロープウェイから見る景色はいつ来てもすばらしい。深い森が視界一面に広がっている。

雲辺寺で大師堂と本堂にお参りし,阿讃縦走路の方面に進む。すこし行くと木のベンチがあったので,おむすび一個の昼食をとる。遍路道を登って来たらしい女性登山者に会い,こんにちは挨拶を交わす。ベンチに座っていると寒さが体にしみこみ,すこし震える。

ここから栗井ダムを経由し,大興寺に至る遍路道は四国のみちにも指定されており,よく整備されている。下っていると下から遍路衣装の参拝者が登って来た。挨拶を交わす。

さらに進んでいると上から速歩の下山者が3名ほど私を追い越していく。そのうち2名は外国の人らしい風貌をしている。大きな荷物を背負い,遍路衣装をしているから歩き遍路であろう。やはり挨拶を交わし,道を譲る。

この遍路道はあまり景色に変化がないので,少々退屈である。途中,野生の柿の木が小さな赤い実をたくさんつけていたので,1個とってかじってみたが,渋柿であった。

まだ木々は紅葉していない。足がだんだん痛くなる。普通の登山者の2倍の時間をかけて,栗井ダムに到着した。

(写真はロープウェイから見た森である)

栗井ダム駐車場 9:45 → 多目的保安林 10:00 → 雲辺寺山麓駅 10:45 → 雲辺寺 11:30 → 昼食 → 阿讃縦走路分れ → ロープウェイ道分れ → 野生の柿の木 → 登山口 14:50 → 栗井ダム駐車場

(2019年11月5日 火曜日 快晴)