湯たんぽ

一昨日から体調が悪い。

一昨日朝,ふとんの中で何気なしに歯を一本一本指でさわっていると,奥から二本目の歯に痛みを感じた。歯ぐきと歯の境を指のつめでおすとその歯だけ違和感があるのである。上の歯だから,鏡で見てもよくわからない。

なにはともあれ,その日のうちに歯科医院に電話し,その日の予約を取る。前の勤務先のちかくのその医院は自宅から小1時間かかるが,もう30年以上通っているから,退職してもその医院にいっている。

その歯だけのレントゲンと歯並び全体のレントゲンを撮って調べてもらうが,何の異常もないという。異常がないのは結構なことであるが,やや釈然とせず帰宅する。その日の夕方,38度4分の熱が出る。これは一大事と,布団に潜る。

みぞおちあたりがムズムズするうえ,下半身がやけに冷たい。妻に湯たんぽを出してもらい,両足を温めながら,寝入った。このときほど,湯たんぽのありがたさを思ったことはない。

朝起きて,熱を測ると36度7分まで下がっている。熱についてはすこし安心したが,力を入れて寝たせいか,背中の骨々が痛い。インフルエンザかもしれないと妻と話しつつ,近くの内科医院に行く。診てもらったところ,インフルエンザではなく,胃腸炎ではないかという話であった。

朝,昼とお粥を食べて用心していたのに,すこし気分が良くなり,妻が買ってきてくれたミカンを寝床で2,3個食べる。それが良くなかったのだろう。夕方,胃の内容物をもどした。

それからは湯たんぽを抱いて寝るばかりである。

今日になって,ようやくよくなった。

(2019年11月28日 木曜日 曇り)