本山寺から本門寺へ


昨夜の冷たい少雨の天気模様がうそのように,今朝は晴れ渡り風がない。気温はやや低いがウォーキング日和である。昨夜から,図書館に置いてあった讃岐歩こう会のパンフレットを眺めていて,本山寺(もとやまじ)から本門寺(ほんもんじ)へのコースに興味を持っていた。それで,今日はそのコースを歩いてみることにする。

豊中町のYouMeタウンの駐車場まで,妻に車で送ってもらい,本山寺に向かう。本山寺は70番札所であるが,他の札所と比べても重曹な構えの寺である。入った途端,その趣に驚くほかない。

集団でお参りに来ているお遍路さんの,調和がとれて奥ゆかしいお経の声を聴きながら,境内をめぐる。五重の塔がきりっと立っている。本堂はずっしりと構え,何事も受け止めてくれるようである。

雰囲気を堪能して,本山寺を後にする。

つぎの目的地は宇賀神社である。途中,本山小学校の横を通りすぎる。体育館の中から子供たちの歌声が聞こえる。体育館の入口が1mほど空いていて,道から中を覗き込むと7,8名の生徒が舞台で合唱の練習をしている。しばらくその歌声を聞いていた。いい雰囲気の合唱であった。

宇賀神社に行く道を間違え,少し遠回りする羽目になったが,なんとか辿り着く。宇賀神社は地域の神社としてはたいへん立派な神社である。広い境内は祭りのとき,神輿や太鼓台であふれるのであろう。

この神社にはどぶろくの製造法が伝わっているらしく,本殿の廊下にはどぶろくを作る桶が多く干してあった。

宇賀神社を後にし,国道を渡って,権兵衛神社に行く。本殿にお参りし,先に進む。

小高い森のふちを辿り,大師堂に向かう。途中,鉄道の踏切があり,踏切を渡って少しすると特急列車が走っていった。

大師堂の途中に蓮臺寺(れんたいじ)という小さいがきれいな寺があり,お参りする。真言宗の寺であるので,あるいはこの寺が大師堂を管理しているのかもしれないと想像してみる。

大師堂は中に弘法大師の石像やほとけの石像を数体安置している堂である。日常的に地域の人々が毎日お参りに来ているらしく,アットホームな雰囲気である。私も負けずにお参りする。

大師堂から宗吉瓦窯跡に進む。立派な展示館が作られている。入場料は100円であるが,65才以上は無料という掲示を見て,入ることにした。客はおらず,受付の人が専属で説明してくれた。

すこし疲れを感じつつ,本門寺に向かった。

(写真は本山寺の境内の様子である)

(2019年11月15日 金曜日 快晴)