黒沢(くろぞう)湿原


妻といっしょに黒沢(くろぞう)湿原まで行く。

黒沢湿原は阿波池田の近くの四国山地にある小さな盆地である。周りの山から水が入り込み,沼地になっている。

黒沢湿原には駐車場,トイレ,遊歩道などの設備が整い,ちょっとした山気分を味わうには最適の場所である。

車で湿原の場所まで行けるし,ルートもいろいろあるが,どのルートとも山道の細い道路が続き,なかなか行き着くまでが厄介である。行きは私の運転で,井川町から山に入るルートを通った。県道140号を登るルートである。このルートはその先に井川スキー場があるためか,道路状態は比較的しっかりとしていたが,距離は長い。

湿原に着くと,先客が一組いるばかりで,閑散としている。

天気はいいし,風も適度で気持ち良い。木の板で作られた遊歩道をゆっくりと歩く。湿原の草花はまだ,若葉を出し始めた所で,枯草が湿原を覆っている。

周りの木々がやっと若葉を出して,花を咲かせている。

湿原の端は深い谷につながっており,そこに滝ができている。

戻りの遊歩道は,小さな川の流れに沿っており,水面に目を凝らすと小魚がゆっくり泳いでいる。山際の水たまりではドジョウを見ることができた。

小川の底は枯草が堆積しているせいか,すこし赤黒くなっている。

帰りは妻の運転で,ナビが指示する最短ルートを通って帰ることにした。県道269号を通るルートであるが,最初は269号でない林道を行く。この林道は,車のすれ違い場所がない細い道であり,苦労してゆっくり降りた。県道269号に出ると道はしっかりして来,すれ違い場所もある。269号へのこの近道林道は通らない方がよいであろう。

(2019年4月20日 土曜日 晴れ)