角山


角山は坂出市西部に位置する独立峰で,標高184mの山である。夕方,坂出市内から自宅に車で戻るとき,その車窓から,角山の頂上に伸びる一直線の光の帯が見える。あれは何なのだろうと思いつつ,実際にその現場に行くことなく,そのままになっていた。

角山の北側中腹には,坂出市のごみ焼却場があり,それに付随する施設として温水プールがある。そちらの方は何度か利用しているが,角山に登ることは今までになかった。

角山の登山口は東側と南側にあり,今回は東側の登山口から登った。角山の東側は坂出市街地になっており,山辺まで住宅地が密集している。市街地と山の間を国道11号と番の州工業地帯を結ぶ道路が走っており,トラックなどの大型車両の通行が多い。登山口の周辺には広場らしきものはないが,道脇に2,3台の車を停めるスペースがあったので,そこに車を停めて,登り始める。

道は石やセメント,木などでこしらえた階段がついており,比較的登りやすい。独立峰であり,また,直登するルートであるため,坂は急であるが,道のどこそこに古びた地蔵堂や石仏が立ち並び,それらを眺めつつ,ゆっくり登れば,あまりしんどさは感じない。樹木は意外と枝ぶりが大きく,深い森を散策している気分である。

登山中,2組の登山者と会い,挨拶をする。静かで,暖かい日和である。30分も行くと,赤い鳥居が見え,頂上の神社に辿り着く。この神社まで,登山道に沿って,電気の電柱が続いており,それぞれの電柱には街路灯が取り付けられている。多分,この神社の祭日のときに,電柱の灯りをともすのであろう。

神社は古まって,いまにもつぶれそうであるが,中は整頓されており,いまでも祭祀が行われているようである。

神社の裏手が角山の頂上である。平らになっており,頂上の展望台からは坂出市街が見渡せる。また,目を遠くにやれば,瀬戸の島々,瀬戸大橋,岡山の山並みが見渡せる。山頂展望台は北側にあるが,南側に周ると日の出見台という眺望のよい場所があり,そこからは讃岐富士や大高見峰,遠く讃岐山脈が見渡せる。

山頂から川津方面に下山しようと思っていたが,下山口が見当たらず,登ってきた道を引き返す。

12:35 角山登山口 → 13:00 頂上 → 13:55 角山登山口

(2018年10月22日 月曜日 晴れ)


角山登山口にはつぎのような案内板がある。

登山ガイド

頂上まで急な坂道が続く。途中には高松の浄願寺山からきた狸の石像,ミニ八十八か所の石仏,久米通賢の汐見場等がある。
頂上は南北に長く,中央に石鎚神社・剣神社の祠,南側は日の出スポット,北側は瀬戸大橋,備讃瀬戸が望める。昔は津ノ山(つのやま),新浜山(しんばやま),山上(さんじょう)さんとも呼ばれていた。

坂出シニアライオンズクラブ